2017 08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2017 10

スポンサーサイト

 【--//--】

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: スポンサー広告

Comments (-)Trackbacks (-) | トップへ戻る

 【03//2016】

近年、メディア媒体で頻繁に見かける自称脳科学者に「中野信子(旧名:原信子)」が居る。
婚姻前に旧姓の原信子名義でいくつかの書籍を出版していたり、卒業論文も原名義だがこれらは同一人物である。
現在では、高IQ団体のMENSAに所属していた(現在は退会)ことから「天才」「天才脳科学者」などと呼ばれ持て囃されているようだ。

しかしながら、彼女が行っている数多くの「脳科学的」などと称し科学の権威を借りて展開する主張や解説は、ハッキリ言ってどれもこれも相当に根拠が希薄、もしくは「正反対」の域に達するものが見受けられる。
そこで彼女の言動や論評についてしばらく目を通したところ、驚くほど次から次へと意味不明・根拠不明な「疑似科学的主張」が散見された。
あまりにも全ての主張がトンデモで、東大博士の経歴で売り込みつつ自らは何らアカデミックな業績を残すことなく、他者の断片的な研究結果を都合よく引用し恣意的に解釈して持論を展開する姿勢は多くの研究者に対する冒涜であり、大きなメディアで広く喧伝することによって人々の生命や生物や動物などに関する知見や認識も大いに歪めており
またもう一つの極めて重大な事実として、彼女は自らの人生観や恋愛観を正当化するため、そのような曲解と捏造を意図的に行っていると判断するに足る複数の一貫した方向性を持つ言動が確認されたため、このような形で記事にすることとした。


= 経歴と業績について =

曲解や捏造について具体的に述べる前に、どうやら多くの人が誤解しているようなので、まず彼女の経歴や業績についてハッキリさせておこう。
彼女やその所属事務所は、彼女が東大卒の医学博士であることを大々的にアピールしているが、そもそも中野信子は医師ではないし、医学部も出ていない。東京大学理科Ⅲ類などとは全くの無縁である。
あくまでも彼女は、東京大学の工学部を卒業し、その後大学院に入って「博士(医学)」の学位を取得し、以降は特に何らかの特筆すべき業績があるわけでも、有力な学術機関に所属していたわけでもない。
にも拘らず、メディアに頻繁に登場するようになる少し前から「世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること」などというタイトルの書籍まで出版しており、この頃から既に彼女の病理や倫理観は顔を覗かせているが
数年前からこのような書籍を出版していた立派な彼女が受け持つ現在のアカデミックポストとしての本職は、偏差値35の無名私立大学の教授であり、他は市立大学に客員(非常勤)准教授の籍を置いているだけ(いずれもメディアで有名になって以降の就任)というのがその実態の全てである。
医師のような格好でメディアに出演することもよくあり、前述の「医学博士」の件も相まって誤解が広がっているようだが、そもそも彼女は医師国家試験の受験資格すらなく、医師として診療すれば当然違法である。
冷静に振り返ってみればそもそも医師ではなく、学者や研究者としての実績も0に等しく、アカデミックポストは売名後に得た(純粋に学者人としての能力を買われて雇われたとは言い難い)ものしかない、ということになるのだ。


では具体的に、彼女がメディア媒体や書籍等で行っている主張を見ていくことにしよう


= 意図的な捏造 =

・男性の浮気は遺伝子レベルで決定されており、浮気をするタイプと、しないタイプが居る(女性は不問)。

さて、物分かりの良い一部の人々は、既に彼女がどういうタイプの「自称学者」なのかよく分かったと思う。
この主張について結論から言うと、「遺伝子レベル」で浮気が決定付けられていることが最新の学説や研究によって分かっているのは男性ではなく女性である。
まず「浮気遺伝子」と呼ばれるような、何らかの特定の遺伝子によって浮気行動が決定付けられるのだとする衝撃的な結果や遺伝子に関する研究は、主に一つしかない。
クイーンズ大学の研究によれば、7378人を対象に調査を行ったところ、浮気をしたことがある女性たちは、AVPR1Aという遺伝子が特定タイプであることが判明している(!)。
同記事によると、スウェーデンのカロリンスカ大学の研究でも同遺伝子について、これを「動物や男性が持っていた場合」にも着目した同様の研究が行われており、この遺伝子が特定タイプである動物は暴力的になり、人間の男性の場合は結婚生活がうまくいきづらくなる(必ずしも浮気を示唆しない)ことが分かっている。
いずれにせよ、この研究から分かるのは、むしろ男性ではなく女性こそが、まさしく「『先天的』とも言って良い遺伝的な要因によって、浮気を決定付けられている」のであり、男性については全く分かっていない。分かっていることがあるとすれば、哺乳類動物はそのほとんどが一夫多妻的な戦略を取っており、そのオスは生涯にわたって複数のメスへの種付けを試みる傾向にあるということだ(だから、男は女より誠実!と叫んでいるわけではない)。

では、彼女が提唱した「遺伝子レベルで浮気することが決まっている男性」とは具体的にどういうものなのだろうか。
これについて彼女の主張を聞いたり書籍を読んでいると、どうやら「テストステロンが多いタイプ」と「そうではないタイプ」に分けて男性を見ているようである。

003l7.jpg

なるほど、確かにテストステロンは性欲との関係が深いホルモンで、別名男性ホルモンとも呼ばれるこのホルモンは読んで字の如く男性に多く分泌される物質であり、男性の性欲が女性より強い原因の一つだと考えられている。
このテストステロンの働きが弱い男性は性欲も弱くて女性的で、あるいは去勢された男が浮気しづらいであろうのと同様、浮気のリスクはテストステロンの働きが強い男性より、弱い男性の方が低いかもしれない。ここまでは理論上妥当だろう。

しかし、言うまでもなく、テストステロンの働きが強ければ「必ず浮気をする」わけでも、テストステロンが少なければ「絶対に浮気をしない」わけでもない(現に、テストステロンが男性よりも遥かに少ないはずの女性だって浮気をする)。
何より、テストステロンの働きが遺伝子によってある程度決定されたとしても、そもそも人間の全ての生理的・生態的反応や作用は突き詰めれば「遺伝子によるもの」なのだから、わざわざ「テストステロンの強弱」を「遺伝的に決まっている」とか「浮気脳」などとトンデモな言い回しに変更する必要性はどこにもない。
更に言えば、テストステロンの働きは遺伝子だけでなく、環境要因などで容易に後天的な変化をし、その生涯における分泌量は全く先天的なものではない。従って「遺伝的に浮気をするタイプが決まっている」などと(しかも男性についてのみ)表現するのは明らかに非科学的で、不適切な表現である以前に誤りだろう。

いや、待ってほしい。よく考えるとこれは、非科学的とか不適切とか誤りだとか、そういう話で終わらせていい問題ではないのではないか。何故なら、どう考えても、この表現が不適当であることは本人だって当然分かっている筈だからだ。
なのに敢えてこういう不自然極まりない言い方をするのは「浮気男が許せない」とか「あいつらは生まれつきクズなんだ」みたいな、そういう極めてどうでもいい感情的な理由に基づいているのだろう(本人にとっては重要なのかもしれないが)。
つまり、言葉の綾でこのような表現になってしまったということはほぼあり得ず、何らかの個人的な理由等によって意図的に表現を歪め、ミスリードを誘っている可能性が極めて高いと言わざるを得ない。

まだ断定するのは早いと感じる人も居るだろう。もちろん彼女のトンデモ解説は、これだけでは終わらない。よほど恨みや憎しみがあるのか、「浮気の脳科学」とでも題すべき科学を笠に着た男性批判や攻撃は止まらぬ勢いである。そこまではいいが、一方で女性の浮気については全くの不問、それどころか肯定的な評価を下しているようにすら見える。それがこの発言だ。


・浮気をしやすい男性の特徴は、ドーパミンの感受性が低いドーパミン中毒男。浮気をしやすい女性の特徴は、流行に敏感な女性。

前提として、ドーパミンは主に新しい刺激に反応して分泌され、人々の幸福や快楽に関わっている。少なくとも彼女はそう認識している。
つまり、浮気をする=新しい異性との交流は性愛行動は、ドーパミンを分泌させる要因であると考えることが出来る。また実際、本人もそのように言及している。

さて、彼女のこれらの発言は、一つ一つの正解不正解で言えば、特に間違っているわけではない。ドーパミンの感受性が低ければ少量のドーパミンでは満足できず、(例えば浮気などの)新しい刺激を欲する「可能性」が高まるだろう。
同時に、ドーパミン感受性の高低に関わらず、新しい刺激を欲する人間というのは、いずれにせよドーパミンの刺激を欲しやすい人間である(と考えることが出来る)。つまり新しいものが好きな可能性が高く、流行に敏感な「傾向」にあるのは事実だろう。
問題は、彼女が男性の浮気に関してのみ、常に「ドーパミンの感受性が低い」「中毒」などのネガティブな表現を使い、一方で女性に関しては「流行に敏感」などのポジティブな意味付けをし続けているところだ
もちろん、信憑性を持たせ正当化するため、前述したような「遺伝子が云々」とか「脳科学」などの非科学的な表現や、それらしく聞こえるための単語を登場させることも忘れない。

さて、発信者や情報元は全て「本人の発言や書籍」である。ならば、これら一連の発言が、意図的ではなくて、何なのだろうか。一度や二度ではなく、私は複数のメディアや書籍で、彼女の多くの発言や主張を確認したが、常に一貫してこうした論陣を張り続けている。
付け加えるなら、彼女はこれらの表現がアンフェアなことを自覚しているからか、こうした話を「セット」で行うのではなく、複数のメディアで「分散」して流布している。
例えばあるラジオ番組に出演した時には「中毒」の話だけを行い、別のテレビメディアに出演した時や1冊の書籍内では、浮気女性が流行に敏感なことだけなどに言及し
ドーパミンのくだりは浮気女性の肯定のために使ってしまっている場合、男の浮気についてはドーパミンではなく例の「テストステロンと浮気遺伝子」の話に終始するなど、とても巧妙で悪質である。

一歩譲って、彼女が女性であること、(彼女の言によれば)東大周辺の高学歴男や賢い男性とはよく喧嘩になってうまくいかなかった(結局彼女は東大の工学部や大学院に進学しながらも、最後は全く畑違いの美大講師と結婚している)ことなどへの逆恨みや憎しみから
上位の男やモテる男、エリートや、テストステロンが多かったりイケメンで仕事が出来るというような「勝ち組」系の男性などに負の感情を抱き、執拗なまでに特定のタイプの男性や、女性に目移りする男性全体に対してネガティブな表現をするのは良いとしよう。
しかし、それだけに留まらず、浮気男に対しては批判的な論陣を張っているのに、その一方で浮気をしやすい女性などについては「不安になりやすいタイプ」だとか「流行に敏感」などと、ナイーブさを強調してみたりポジティブに形容し、ほぼ肯定的な評価に終始しているのは如何なものだろうか。

こうした複数の状況から見て、彼女が相当に自覚的に、悪意を持って、捏造の意思を持って、これらの「疑似科学的発言を無責任に行っている」という嫌疑よりむしろ、「東大医学博士の権威を悪用し我田引水の嘘情報を意図的に拡散している」と表現すべき非倫理的で科学者にあるまじき常識外の言動や執筆を繰り返している可能性は相当高いと判断した。
発言がTV番組(ホンマでっかTV等)上であるものの一部はここに全てのソースを提示できないが、これらの発言が全て事実であるとすれば、彼女がアンフェアな見地からの偏った分析紛いで人々を扇動し誘導しようとする意図を持っていることはほぼ誰の目にも明らかであり、このような態度で科学者を名乗って我田引水のトンデモ論を喧伝して回るのを黙って見ていろというのもおかしな話だ。

トンデモという表現すらもはや生温く、これら彼女の「トンデモ」を通り越し「意図的な捏造」と形容したほうが正確と言わざるを得ない恣意的なレトリックと嘘情報拡散の前科はまだ尽きない。恋愛コラムニストを自称していれば良いのに、科学の権威を借りているなら適当なことを言えば相応のバッシングを受ける覚悟くらい持ってのことであるはずだ。
では続けよう。ここからはいよいよ以て、断片的な事実から都合良く持論を形成する彼女の「本領発揮」である。


・男性はおおまかに分けて二種類居ることが今までの研究から分かる。一種類は子種だけ残すタイプ。もう一種類は子育てを手伝う、子供ごと引き受けることで「二人目、三人目はよろしくね」というタイプ。つまり面倒見の良いタイプと、子供を残して逃げるタイプが居る。

まずこの話、根拠が全くない。また彼女自身もこの論を披露する上で「研究により二種類居ることが分かっている」ではなく「二種類居ることが今までの研究から分かる」と曖昧な表現をしていることから、得意の「独自解釈」による「疑似科学」であることを強く疑わせ窺わせるものだろう。
というか、これは結局本記事で何度も出てきている「テストステロンの話」を更に脚色して都合良く言い換えたに過ぎない物だろう(実際この話もその流れで出ている)。嘘を付くにしてもあまりに断定的でキャッチーな物言いなので、突っ込まれた時の為かさすがに言葉を選んでいるところが少し面白い。
ちなみに彼女がこれらの論を展開するにあたっては主に「イケメンなのにモテないのは何故」と題されて展開していた。また彼女は雑誌インタビューで「男性をスペックで選ぶと最終的に損をする」とも発言しており、その恋愛観が垣間見える。
つまり男性を「モテる、有能、イケメン(でも浮気をする)」なタイプと「スペックは高くないしイケてないがおとなしく優しい(浮気をしない)」タイプに分け、「前者は嫌いで後者が好き」だと思っているということだ。
しかし当たり前だが、こうした彼女の「価値観や分類法や好み」と、それらが「科学的事実であるかどうか」は全くの別問題である。

気になるのが、一体なぜ彼女は恋愛市場や人間界的に言えば「上位の男性」、生物学的に言えば「アルファオス」に過ぎないと思われるこうした人々を「子種を残して逃げるタイプ」と相当に歪めて形容したのだろう(実際、ボス猿はテストステロンが多く、戦いに勝利したライオンも分泌されたテストステロンによって鬣が多くなり暗い色になることが知られている)。
それ以前に、男性をたった二種類に分けているのに、そのうち一種類が「(この少子化時代に)子種を残して逃げるタイプ」とは、一体どういう了見のどのような研究センスを持っていればこうした発想や表現が出てくるのだろう。こうでもしないと、自らの価値観を肯定できなかったのだろうか。
ここにあまり深く切り込みすぎると邪推の領域に入ってしまい話も逸れてしまうのでまだ立ち入らないが、彼女はこうした形容をする一方で「人間は生存と生殖のために生きている」と言ったこともあり、ここのよく考えると少し奇妙な突然の飛躍はそれらの考え方と非常に深く関係しているように思える(後述)。

もう一つ、番組中で繰り返されたため気になったこととして、細かい突っ込みになるが、このくだり、前者のタイプは要するに「嘘つきな浮気者」ということのようだが、彼女は「嘘つき」と言う前に必ず「エラーが多い」と繰り返し形容しているところが興味深い。この表現は文脈上、明らかに不要であるにも関わらず、彼女の意思で絶対にそうしていた。
何が言いたいかというと、自分が嫌いなタイプの男性を形容する上で、それを単に「嘘つきな浮気者」という言葉で形容することをとても嫌がる。この些細な、しかしハッキリとした傾向からも、危うさを感じ取れる。
恐らく、浮気男を否定する一方で「ドーパミンの刺激を欲しがる『嘘つきで浮気者』の悪女」みたいな存在を彼女が強く肯定したがっていることと関係しているのだろう。ならば、メディアで意図的に誤情報を垂れ流し続ける彼女自身が最も「エラーの多い人間」ということになる。
この項では、割に細かいニュアンスが重要となる部分についての指摘が続いたが、実は一連の彼女の言動は、「ラジカントロプス2.0」というインターネットラジオ番組でのもので、ポッドキャスト上で配信されている。そして現在も、この音源や物言いは全てそのまま無料で確認することが出来る(該当箇所は主に30分頃)。


ところで、ラジカントロプス上での発言を引用したのは当然、重要だからだが、まだもう一つ理由がある。
上記の発言を踏まえた上で、これも一応ネットで確認出来ないことはない、TBS系列で放送中のテレビ番組「サワコの朝」に出演した際に行ったいくつかの発言について見てみよう(違法なのでリンクは貼らないが何故か頻繁にアップロードされているようだ)。
過去にラジオ番組で行った「上記の発言」は全て2014年のことだが、あれから1年半以上経過し、2016年にサワコの朝に出演した際、関連する部分について彼女は再度言及している。



・(男女のモテるタイプを聞かれて)男性は女性のウエストサイズとヒップサイズの比率を見ている、これらは子供の知能に影響を与えるからだ。男性はスケベ心で女性を選んでいるわけではない。
・一方で男性は、手助けをしてくれるタイプという類型もありますが、もう一つの類型として浮気をするダメ男がモテる。何故なら浮気男の子供は、自分の遺伝子をばら撒いてくれると女性が判断するからだ。

なんだかヘンな主張だ。二つのおかしな部分がある。その前に、これは明らかにまたいつもの、彼女お得意のテストステロンにまつわる「中野信子式男性分類法」の話だろう(毎回同じパターンである)。
これを踏まえた時の一つ目の不審点だが、今までは、ラジオ音源を確認すれば分かるように、テストステロン型(ダメ男)には「有能でイケメンでモテる(しかし結婚に至りにくい)」といったようなタイプ的特徴を挙げていて
もう片方は先に上げた画像のように、「非モテ系、イケてない(だが浮気をしない)」という男性像だったはず(中野信子を模したキャラクターが「イケてない男性をお勧めします」と発言しているコマもある)なのに、遂にこの中野信子分類法による彼女お気に入りの男性像を「手助けしてくれる『モテる類型』」にしてしまった(!)。

驚くなかれ、彼女がラジカントロプスに出演してから既に約1年半が経過しているわけだが、彼女の虚言癖やご都合主義は更に悪化しているのである。
それともこの1年半の間に、科学界では男性分類法の概念が大きく変わるような偉大な発見があったのだろうか。いやそもそも、「浮気遺伝子」や「子種タイプor二人目三人目はよろしくねタイプ」などの男性分類法を支える大本となる研究はどこにあるのだろうか。
いずれにせよ、ラジオでの発言や書籍での表現など2014年の時点では明らかに「イケてないけど優しいタイプを狙いましょう」だったのに、遂に自分好みのこれを「モテる類型」なのだとさりげなく言い放つこの形容しがたい姑息さとご都合主義は本当に驚嘆に値する。
だがこれは当然今までの発言や、得意の「独自解釈」とすらも整合性を取るのが困難になりつつあるトンデモ理論なので、あくまで、発言の意図に立ち入らせないようさりげなく、すぐに次の話題に入り質問の隙を与えないような言い方でやり過ごしている。阿川佐和子氏も舐められたものだ。

ちなみに一つ目の見解における補足というか大前提として、この手の研究は真偽が疑わしいものも含めて無数にあり、その中からこれをチョイスしてきたということは、我田引水のトンデモ理論を提唱する彼女の傾向を鑑みるとさぞ立派な「比率」をお持ちなのかもしれない(別のメディアでは「(ウエストやヒップを見る男性は)スケベ心ではなく人類の未来を考えている」とまで言っており、思い入れのあるお気に入り論陣のようだ)。
それはさておき、この「研究結果」とやらの出典が不明であることはとても気にかかるし、また今回の言い方はいつにも増してトンデモ臭がする。何故なら普通こうした研究というのは「女性のみ」とか「男性のみ」みたいな文脈で語られることはほとんどないからだ。
考えてみれば当たり前である。というのも、言うまでもなく親の身体的特徴は子供に受け継がれる可能性が高いわけだが、例えば背の高い両親から生まれた人間のうち「女性だけ」背が高くなるということは考えにくい。
女性及び男性にしかない器官ならば話は別だが、そうでなければこうした「ウエストやヒップのサイズや比率」などを含めたあらゆる身体的特徴はもちろん全て子供に遺伝する傾向にあり、それは当然子供の性別を問うようなものではないからだ。

実際、前述したように「身体的特徴(あるいは何らかの属性)と知能の相関」に関する研究(ついでにテストステロン等との研究も)は無数にあり、よく参照される実験や研究としては「(顔や身体が)シンメトリーである」とか「(人気投票で)好印象を持たれる声の持ち主」だとか、他にもキリがないほどに様々なものがある。
本人たちは遊びでやっているわけではもちろんなく、ここ数年でも、「ルックスの良さは高い知能と相関がある」とする大規模なサンプル数の研究結果が、世界的には通例東大より上位にランク付けされるロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(ロンドン大学)から報告されていて、これは女性より男性でより高い相関があるとはされたものの、どうあれ今挙げた三つの研究はやはり全て「男女共通」の特徴である。
要するに、本来は言うまでもないことだが、目が青いとか睫毛が長いといった身体的特徴が、「男児には受け継がれないが女児には受け継がれる」なんて話は科学の常識から言ってあり得ないということだ(100歩譲ってヒップのサイズは女性ホルモンの影響があるとしても、ウエストのサイズは関係ないし、どうあれサイズ程度の形質は当然受け継がれる)。
つまりこの時点で、元々この手の話はあるのかもしれないが、例の如く「中野信子バイアス」がかかって恣意的な歪められ方をされたあとの与太話だと見るべきだろう。それがどの程度でどういう類のものなのかは『元ネタ』が判明するまでは彼女にしか分からない。だが一つ言えるのは、彼女の科学を装った見解はやはりトンデモであるケースが非常に多いのだろうということだ。

もう一つのおかしな点を指摘するためには少し話を整理しなければならない。そもそもこの議論は根本的に、人間が本能に従う動物であると見なした上での議論になるわけだが、ならば生殖機能の構造上、「種をばら撒くオスがメスを奪い合い、産める数に限りのあるメスはオスに対して淘汰的に振る舞う」という(主に哺乳類動物にとっての)大大前提ありきの話のはずである。
そう考えるとメスがボス猿や上位のオスと交尾しようとするのは「モテる類型」どころの話ではなく当然で、ボス猿やハーレムに君臨するライオンなど、全てのアルファオスも人間風に言うと「ダメ男」ということになってしまう。
「オスはメスの知的能力で選び、メスは浮気性のオスを選びやすい」などという相当に一面的な見方は、そもそもこの大原則にあらゆる意味で反しているのであって
一部の断片的な研究結果(提唱者が彼女である以上もはやその存在もしくは解釈自体が疑わしいが)によって「そういう淘汰圧も少し働く」ことが分かった程度で、このような根底から全ての前提を覆す言い方をするのは非科学的でとても恣意的だと言える。

こうした見方になんとか一理見出せるとすれば、強いわけでも知的でもない「繁殖力旺盛なだけで性欲の塊みたいな垂らし野郎(ダメ男)」が何故かモテるのだとして、その理由の説明にはなるだろう程度か。
だけどそもそも哺乳類のオスはその実現力問わず根源的には「繁殖力(または繁殖欲、即ち性欲)旺盛」である。遺伝的に浮気するオスとしないオスが居て云々…というような話はあくまで「中野信子の持論」であることを忘れてはならない。
さて、前述したように、哺乳類動物はオスとメスの構造上、例えば猿などで考えれば「『上位のメスが産んだ子供』の父親」は、上位のメスの奪い合いに勝利しているのだから他のメスにも種付けしている(生物として)優秀なオスである蓋然性が高い。
この辺り、「アルファオスの議論」と「繁殖力旺盛なオスの議論(持論)」を混同し、つまり独自の男性分類法と既存の断片的な研究結果を都合良く組み合わせることで、全く妥当とも論理的とも言えない不可思議で粗雑怪奇な解釈と結論を導いているようだが、どこまでが意図的でどこからが天然なのかまでは判断が付かない。

ちなみに、とある研究によれば人間の性行動タイプが男女共に一途型や乱婚型に分かれ、更に男性は女性より乱婚型が多いのだとするものもあるが
これらは統計調査に基づく社会心理学的研究で、生物学や脳科学とは全く関係がない。よって当然、「テストステロン」や「遺伝子」などの化学用語が出てくる余地は一切ない。
あるいは、一夫多妻制ではなく一夫一婦制を取る動物や個体は全体の5%ほど居るとされるが、忘れてはならない、彼女はテストステロン旺盛な勝ち組男性の対極に居るとされる優しい男性について「二人目、三人目はよろしくねというタイプ」などと言っている。
最早この時点で、彼女は一夫多妻制を否定し一夫一婦制を求める愛の伝道師や理想主義者などですらない。浮気男はダメ男と批判する一方で、浮気女性については流行に敏感とかナイーブ(いずれの論法も男性にそのまま当てはめることすら可能)などと肯定し、浮気をしない弱く従順な男を迎え入れるメスは、アルファオスの子を一人設けている前提に立っているのだ。絶句する他ない、聞いて呆れるひどいものである。
もうこれは捏造とかそういう話以前の、彼女の言を借りれば人格的エラーだろう。

あまりの身勝手さについ出てしまった人格攻撃は控えて横に置いておき、アルファオス云々の話を一旦忘れて、では中位以下の男女(要は語り部としての恋愛コラムニストが対象とする人々への一般論として)についてもう一度、彼女の理論に基づいてその妥当性を検討してみると
そういえば、確かに、別にアルファオスでもないチンピラのような「悪い男・ダメ男」が意外にモテる(とされる)一方で、モテ系の女性ではなく更に「男好きなダメ女(ビッチや所謂オタサーの姫)」みたいな存在はモテない男にしか相手にされず、成果を挙げてる様子があまりない気はするが
この部分について男は意外と女性の内面や知性を見ていて、あるいは男性に対して強さを見せつけても引かれる一方である女性はもはや知性を示さなければ、結局肉塊としてのみの価値を超えて本当の意味で相手にされることはないのだと示唆したのだとすれば、視点として少しは妥当性があるのかもしれない。
しかしこれも、種を撒くしか出来ないオスが、子宮を持つメスを貴重な生殖資源として奪い合う性質上、男が多少相手の知力を重視しても所詮はオスなのだから、ちょっとやそっとの付け焼刃で何百万何千万年続いてきたのか分からないルールやパワーバランスを容易に変えることなど出来るはずもない。
結局ここの関係性やメスのオスに対する(生殖動物としての)機能的優位性は揺らがず、(オスのように)一部のメスが異性を寡占する構造にはなり得ないだろう(哺乳類の生殖ルールでメスに過剰な選別・淘汰が働けば、数世代で個体が激減し絶滅の危機に瀕する)。

どちらにしても、「生物は遺伝子の乗り物である」とするリチャード・ドーキンスの言に従うまでもなく、あまりに指摘すべき点が多いので解説や前置きをすっとばし早足で次のトンデモ発言についても言及すると
サワコの朝で行った「妊娠出産は個体にとってリスクで、脳が自分を守るために働く」とするような結婚・少子化論はあり得ず、生物として見れば種は個体より原理的に優先されるのであり
その表現方法も例の如く扇動的で、少子化を加速させ「子供を産まない女性は脳が働きすぎているから個体を優先させた」などとも受け取れるような言い方をしており、こんな、全ての母親を冒涜するトンデモ論をテレビで発信するのは論外だろう。

上記の明らかに不適切な発言を受け、彼女について更に調べてみたら、とあるインタビューで

「子供を産まないと女じゃないみたいなこと。いや、いいですけど別に、みたいな」

と発言していた。
やはり、子供は居ないようである。

勘違いされないようにここで一つ断っておくが、一人の人権を持った人間が、生涯に自分の子供を作ろうが作るまいが自由だし、また、私はLGBT問題についても極めて寛容な見方が必要だと考えていて、同性婚にも賛成しているし、この世界には無性愛者も居る。
そうした極めて多様な価値観が混在する世界において、一人の女性が子供を産むか産まないかなどということは、当然何物にも束縛されない本人の自由意思による選択が可能な世界であるべきという理念に疑いの余地はなく
例えば女性が子を持たないという判断をしたりそのような結果となったことを理由に差別を受けたり、人格を否定されるなどという前時代的な価値観は言語道断であることなど言うに及ばない(と同時に形態や思想を問わず何らかの差別的感情や嫌悪すら、他者に迷惑をかけない範囲で温存し発露する自由すら真の自由としては認められるべきだろうが、長くやるには無関係な話題となるので割愛する)。

だが当然それは、マジョリティや、自分とは反対側の人々にだって当てはまる。
というのも、彼女は複数の媒体で、所謂「マイルドヤンキー」という言葉を好んで使い、バッシングしていると受け取られないようにか、それと同時に「コミュニティエリート(マイルドヤンキーと同義)」などの言葉も使ってこれを表面上賞賛しつつ
更にこの概念を、コミュニティエリートの対極の存在として彼女が提唱する「子供を産まない大都市エリート」と対比させて語るような巧妙な主張を繰り返し行っている。だが、やはりこの話も、突き詰めれば、例の「二項対立図式」の変形に過ぎないことはここまで取り上げてきた彼女の言動を注意深く見ていれば容易に看過可能だ。
もう一つ思うことは、なんだかこの話って、2ちゃんねる辺りでよく展開されている「『金持ちの勝ち組(大都市在住者が多いだろう)』は結婚しない、でも『底辺のDQNども(地方在住者を想定、言及)』はすぐ結婚してポコポコ子供を産む」みたいなレッテル貼りにとてもよく構造が似ていないだろうか(この手の話は未だにたまに聞くのでハッキリさせておくが、統計上そのような事実は全くなく、むしろ逆である。貧困層はなかなか子供を作れないのだから当然だ)。

少なくとも、この発言のみを取り上げて、揚げ足を取るように差別的だなんだと騒いでも「難癖」扱いが妥当であると私が第三者的に見ていても感じるが、しかし彼女のこれまでの数々のアンフェアで不誠実な言動を鑑みると、やはりその印象操作の意図は隠し切れない。
「コミュニティエリート」の呼称で一貫すらせず、最後は「ヤンキー」などと呼んでいるのだから(当然「大都市エリート」には裏面の蔑称らしきものはない)。

さて、黒人差別は許されないが白人差別は許されるなどといった理屈が通るはずもないように、マイノリティや弱者への差別は禁止だが、マジョリティや強者への差別は許されるなどというめちゃくちゃな論法もまたあり得ないだろう。ならば、「子供を産まない大都市エリート」と「家族大好き田舎型マイルドヤンキー」などというような
極めて差別的で印象操作的な二項対立を示すような(彼女はこの件について「田舎の建て増しの非合理な旅館と、都市の整理された高級ホテル」などの例えにも同調しており、詳しく検討してもやはりその中立性や公平性は疑わしい)差別的な表現は不適切だろう。

また、繰り返すが、そしてこれも「前提から間違っている独自のトンデモ論」を振りかざす彼女に対する「そもそも論」なのだが、前述のように「婚姻率や子持ち率が年収とほぼ比例関係にある」ことを踏まえると、「大都市エリート」と「コミュニティエリート」はそもそも対抗軸ではない。
この議論は例えるなら、まるで「東大卒のニート」と「中卒の成り上がり社長」を例に出し「このように、金持ち等の社会的成功者は低学歴に多く…」などと滅茶苦茶な解説を行っているようなもので、実際の社会では(起業家含め)「高学歴」と「成功者」の間には強い相関があることを多くの統計が裏付けている。
同じく、「婚姻率(≒子持ち率)」と「年収(≒学歴)」はほぼ比例関係にあるのであって(厳密には、世帯や男性の年収が高いほど婚姻率は上がり、世帯の年収が高まるほど多産家庭の確率が上がる)、つまり実際には「大都市エリート」は同時に「コミュニティエリート」かつ「ファミリー層」であり
よって当然、地方に居る「ヤンキー」のような層は、「貧困層」かつ「子無し層」が多いと見るのが明らかに妥当であり。統計上も実際にそのような傾向を示している。

gn-20090512-09.gif
i3340000.png


だからこの、倫理的にも論理的にも二重に「誤った」こうした表現は、(子供を作らない女性が大々的に非難されるべきではないのと同じように)公衆の電波に乗せて発信するような内容ではない。

どうやら彼女は、自らの肯定したい、自らにとって都合の良い価値観や世界観や状態について「洗練された、都市的な、知的な、近未来的な」印象を与える属性付けと辻褄合わせを行う一方で、その反対側の、自らに都合の悪い、嫌いな陣営に対しては「野暮ったい、田舎臭い、動物的な、前時代的な」とでも形容すべき属性付けを行った二項対立図式を創作・捏造し
(否定したい側を「能力が高い、イケメン」と形容したり、今回も「コミュニティエリート」と呼んで一見そちらを擁護したり立てていると見せかけていたことからも分かるように)時には「否定したい側の味方」を装いつつ、最終的にはその「捏造された前提に基きアンフェアな属性付けを完了させた二項対立」を成立させることそれ自体を以てして攻撃するというのが詭弁とレトリック形成における得意パターンのようだ。
彼女がここまで頑迷に、自らの立場を正当化するためだけの非科学的な主張を繰り返す理由の一つが心ない差別主義者によって受けた攻撃にあるのならば、同じ過ちを自分が繰り返せば自分まで同じ所へ落ちることになる。私は何か間違ったことを言っているだろうか。



= 裏の裏 =

※この項は、私による独断と偏見、それなりの根拠や論理付けはあれど、状況証拠や彼女の価値観と属性を考慮しつつ経験と直感によって導き出した推察に過ぎず、客観的に見れば恐らく邪推の域を出ていないものであることを予め念押ししておく。よって読み飛ばして貰っても構わない。


そもそも彼女は何故このような主張を数年にも及んで頑迷固陋に繰り返し続けているのか?

疑問:ある程度の動機は分かったとしても、もちろんメディアに出演したり出版している一番大きな動機は金だったとしても、一体、そもそも何故彼女はこのような主張を数年にも及んで執拗なまでに繰り返し続けているのか?(あるいは何故こういう強固な価値観をしているのか?)

彼女は言う

皆『子供を産みたい』みたいなこと言うけどそんなの嘘だと思うもん。同調圧力に負けてるだけですよねって



中野信子に言わせれば、子供を欲しがる女性は「同調圧力に負けた嘘つき」だそうだ。
更に、彼女はここで「超越している」などと持ち上げられているが、これは相当の確信を持って言えるが、彼女のある種の知的能力が平均的な水準を上回っていたとしても、彼女の考えている世界観や恋愛観、感受性や物の見方は「呆れるほどに凡庸で量産型のソレ」であることを断言できる(だからこそ非論理的な印象批評しかしていないにも関わらず、同類の女性ファン等が少なくない人数付いているのだろう)。

さてここでもう一度、ご立派な自称フェミニストが言いそうな台詞を吐いている彼女が「サワコの朝」上でした発言から、「モテる男女の類型」についての分類を思い出してほしい。
「男性はスケベ心で選んでいるのではなく、女性はダメ男に引っかかっているに過ぎない」とする例のアレだ。そして彼女は今までの発言やその意図から見ても、フェミニストの皮を被った男性依存患者の恋愛脳とでも形容すべき人間だろう。
もう一度彼女の言動や思考、価値観や世界観を思い出してほしい。

きっとこの発言の本意はここにあるだろう

モテる女は賢いからチヤホヤされている、モテる男はただのダメ男

恐らくこれが彼女の(この発言上で)言いたい本当の主張だ。でもこれをそのまま言えば、メディア関係者にも世間にも彼女の意図は明白であり、性依存症の病人扱いは避けられない。

話を整理するために、ここで少し別の畑の博士にご登場頂こう。本来、動物学の範疇には収まらない「人間の行動」について語る場合、こちらの方が本業のはずである。

権力関係を数理的に分析する論文で戦後5人目の東大社会学博士号を取得し、イギリスの教育専門誌であるTimes Higher Educationの世界大学ランキングでは慶応や早稲田を押さえて国内ベスト10入りしている首都大学東京で教授職に就いており、TBSラジオの「荒川強啓 デイ・キャッチ!」にレギュラー出演していることでもお馴染みの、社会学者の宮台真司氏によれば
20年前から一種の出会い系セオリーとして、おおまかに言って「恋愛市場において男女をそれぞれ『上・中・下』に分けた時、男性は全ての女性に向かい、女性は上の男性に向かうので、結果『上の男性』と『女性』でしかマッチングせず、だから女性は『中・下』の男性を狙うのが良い」、と考えられているらしい。
そう、考えてみると、中野信子の発想や物の見方というのは、この「出会い系セオリー」にかなり近いことに気付く。彼女の様々な発想の(実際にどの程度参照したかはさておき)元ネタになっている考え方と言っても良いだろう。画像ではこれに近い図式は2010年代から始まったとされているが、最先端の社会学者に言わせればそんなことはなく、「昔は違った」という分析自体が素人の妄想なのだろう。

CbvTvSZUYAAYvh6.jpgCbvTvSYUUAAaaQ3.jpg

CbvTvSZUAAALezE.jpg


恋愛市場が大体上図のようになっているとすると、ここからはいくつかの示唆を得られるだろう。まず本来恋愛市場なんてものは女性にとってほぼ常に不利で、極めて競争率が高くライバルも強力な上位の男を取り合うか、それを避けるためにパッとしない男達の輪に君臨してリア充の振りをしお茶を濁すしか道がない。男性に依存することで幸福になろうとしても(一夫多妻を受け入れたりそれこそ子種だけ貰うようなことをしなければ)なかなかうまく行かないことが分かる。
じゃあ男なら有利なのかというとむしろほとんどの男性は女性より不利な状況であり、そのほとんどがただでさえ候補は中位~下位なのに更に市場は深刻な男余りという劣悪な環境で不利な戦いを強いられることになる。メスを寡占するアルファオスになれればいいが、そうでなければ「底辺工業高校で(希少性の)数的優位に立つブスを取り合う」みたいな滑稽劇への参加を余儀なくされ、「二次元の方が良い」などの判断が冗談ではなくなってしまうかもしれない。

さて、これまでの彼女の言動やその背後にある価値観から分析すると、恐らく恋愛脳かつ自信家の中野信子は「この図の『男』と『女』にまつわる比率が全て逆だったら素晴らしいのに(転じて、何故世の中はこんなにクソなんだ)」という風に考えているはずだ(つまり恋愛市場を憎んでいる)。
逆に言えば、もし男女の生殖機能が逆だったら「メスは勝った者の総取り、そういう風にして進化してきたんだからしょうがない。一妻多夫は生き残りのための知恵で、恋愛や一夫一妻制などの非合理的な方法で上位の女性を一人の相手に縛り付けたがるのは男性のエゴ」などと嬉しそうに喧伝して回っている様子が目に浮かぶ(もし男女の生殖機能が逆で女性にこそ激しい淘汰が発生している世界なら、そもそも彼女がここまで影響力を持つことは出来なかっただろうが)。

彼女は2016年2月27日付のブログ記事で「『ヒトの脳には一夫一婦制は不自然』と言うと男性擁護だと受け取られるのが不思議」などと書いていたが、非常に白々しいと言わざるを得ない。続けて「説明してもあまりわかってもらえないので、適当に相づちを打って放置する」とまで言っている。
この文章は二つの意味で白々しい。一つは、中野信子は一夫多妻制のようなシステムや世界観を強く憎んでいるタイプの女性であるのに、「一夫多妻制肯定は男性擁護ではない」と言い放っている部分である。
もう一つは、そもそも彼女が「ヒトの脳には一夫一婦制は不自然」と発言した時に背後に潜ませている前提をブログ上では隠していることである。簡単に言えば彼女は「ヒトの脳」という言い方をすることで、「一夫多妻制は原始的・動物的だ!」という効果的な批判をしているつもりなのだ。
つまり、「ヒトの脳に一夫一妻制は不自然」という言葉は文字通りそのままのことを意味しているが、その真意は「だから一夫多妻制が素晴らしい」には全くないということだ。にも拘らず、男性擁護であると受け取られ仲間であるはずの女性から批判されたり、男から擁護されるのが気にくわないのだろう。

勝手に婉曲表現をして嫌いな物に皮肉を吐いたつもりになって、その意図を汲んで貰えないと見るや不貞腐れている様子はまさしく恋愛コラムが愛読書みたいなタイプの、凡庸なる恋愛脳女性達の「察して病」を彷彿とさせるものがあるが、同意して欲しいなら最初から思ったことや考えをそのまま書けばいいだけである。
それをしないのは後ろめたかったり非論理性や非合理性があったり、自らのエゴによって作り上げられた価値観であることにどこかで気付いているからだろう。最終的に彼女は「62人の大富豪が世界の半分の富を持つ」というニュースへのリンクを貼って、「一夫多妻制は圧倒的に男性側に不利なのに、オレだけは例外、と思うのかな。男の人って幸せだな」などと書いて記事を終わらせているが
これは裏の裏の真意(後述)を明らかにすれば、(一部を除いた)女性からすら軽視されることを認識しているので、一般論としての「一夫多妻制の男性にとって不利な部分」を挙げてお茶を濁しただけだろう。この程度の話がしたかっただけなら「話してもわかってもらえない」なんてこともないし、何より彼女は一夫多妻制を女性に有利だから採用すべき制度だなんて微塵も思ってない。

性欲の強い女性を知的だと称賛し、知性と相関の深い女性達を男達が本能的に求めているのだとまでしている彼女が、そしてこれだけ他者や外部に攻撃的で、浮気男を嫌う彼女が「一夫多妻制の肯定」を「女性擁護」の論陣として張っているわけがないことは明らかだ。一夫一婦制どころか、むしろ一妻多夫制を希望しているようなタイプだろう。
(一妻多夫制を希望しているかはさておき)これらは全てただの邪推で思い込みなのだろうか、私はそうではないと思う。何故なら既に挙げたように、彼女はモテる男女について聞かれた際に「ダメなオスに群がるメス達と、賢いメスに群がるオス達」というような、実態とは真逆の世界観を提示しているからだ。

結局、彼女が何を憎たらしく思っていて、ここまでアルファオスを攻撃したり浮気女性の行動原理を肯定したがっているのかを考える時、やはりこの「一夫多妻(もしくはハーレム)」というのが一つの重要なキーワードになってくるだろう。
男女の生殖機能の違いから生まれるパワーバランス上、上図のように社会や恋愛カーストの上層には上位の男性と女性達によって形成されたハーレムが生まれ、中層以下にはあぶれた多数の男達と中位未満の女性による逆ハーレムが形成される。彼女はこの構造そのものを憎んでいるわけだ。
よく彼女は「人間の脳は美しくない」とか「人間性なんて大したものじゃない」とか、とにかく「人間界のルール」や「生物としてのヒト」について批判的な言動を繰り返すことがあるが、それらは全て、突き詰めれば全部全て何もかも、この恋愛市場の構造と、それを生み出している「ヒト」の原理的欲求や生存・生殖本能が原因なのだろうと私は彼女を観察していて強く思う。

ここは重要なのでもう一度おさらいしておこう。彼女は、現実の動物界で起きている「複数のメスに種付けしたがるオス」と「オスの選別と淘汰に忙しいメス」という観測結果に即した現実から完全に逃避し
繁殖力の強いオスにメスが群がるのは「それ自体が目的だから」としたトートロジー的な言及で全てを説明したことにしたり、競争に弱い優しいオスをモテる類型だと(ある日突然過去の発言と矛盾しながら)言い張ったり、一方でメスに関しては「知能と相関が高い優秀な個体だから選ばれている」のだという、ほとんど実態とは真逆の自然観で構成された論理展開を(意図的な捏造と断言しても良い主張を混じえつつ)繰り返し行っているのである。この異常性と病理が分かるだろうか。

現実には動物界だけでなく人間界でも、まさにインターネット上の「出会い系サイト」や「2ちゃんねる」や「男性向けオンラインゲーム」などの社会的・生物的に見て最下層に属する人々が集まると思われるコミュニティを見れば分かるように
所謂「オタサーの姫」が典型的な例だと思われるが、とにかくいつも底辺の男達が(対象とする相手は「そのようなサイトで不特定多数の異性と交流を図ったり構われようとする『ダメ女』」であるにも拘らず)少数の女性を巡って群がっている。
何なら、女性の振りをしてメッセージを送る「サクラのバイト」が成立するくらいだ。もちろん「男性の振りをして女性と交流する」なんてバイトは(少なくとも私が知る限りでは)ない。
これらのことは、やはり社会学者の宮台真司氏が言うようなマッチング、つまり「上位の男性達による寡占状態」がどこかで起きていることを分かりやすく示唆するだろう。

つまり中野信子が、私が散々取り上げてきたような、支離滅裂にして辻褄の合わない我田引水的な主張を繰り返している「究極的な理由」を戯画的に強調して分析するなら、このようなものになるだろう。


とにかくアルファオスは浮気するからクソ。だから、テストステロンの分泌が少ない、覇気のない男と付き合う方が最終的には。でも、非モテを選んだだとか中位や下位のオスを選んだ(妥協した)と思われるのは癪に障る。私はオタサーの姫なんかではない。浮気されないために選択肢のない中位や下位のオスを選んでいるのではなく、実際には、オスには『浮気遺伝子持ちのダメ男』と『浮気しない優しくて言うことを聞く男』が居るだけ。私がそう決めた。だから私は素敵な後者を選んでいるに過ぎずこれ以外の解釈は認めない。ちなみに性欲の強い人間はIQが高い、浮気しやすい女性は流行に敏感。これらは全て科学的事実


こうした相当に混沌とした支離滅裂な、しかし一旦まとめてみれば、彼女の思考や価値観や人生観・恋愛観がなかなかどうしてよく分かり
最近の言葉で例えるなら、「オタサーの姫」と世間から揶揄され始めた振る舞いやポジションをどうにかして正当化したり権威付けたいという所望や、自分の思い通りにならない・コントロール出来ない上位の男性を侮辱して追い落としたいというテストステロン豊富そうな野心も感じさせる。
このようなことを踏まえて考えてみると、「美人脳科学者」と形容されることもある彼女は、前記の「ルックスと知能(IQ)の相関」に関する研究などで、もし「男性の方が女性より強い相関があった」ではなくその逆、つまり「美人は賢いがイケメンは美人ほどでもない」という研究結果が出ていれば
嬉しそうにこの結果を喧伝して「だからクラスのマドンナが居たり、一部の女性に男達が群がることがあるのは、スケベ心ではなく人類の未来を考えているから」などと(こう書いてみるとまたしても)実態とは真逆の論陣を展開している様子すら浮かんでくる。彼女が脳や人間を憎んでいる様子なのもさほど不自然ではない。

そういえばIQと性欲の関係については重要な発言ではないのでこれまで触れてこなかったが、調べればすぐに出てくるほど本人が多くのメディアで度々言及し話題になっているし、彼女は元mensa会員。バラエティ番組に出演した際は、オブジェが男性器に見えて仕方ないと発言し共演者を困らせるなど、そっち寄りの人のようだ。
これについては宮台真司氏も「IQ」が「偏差値」と変わっただけのほとんど似たような主張をもっと早い時期に行っている。だが(だからこそ)、中野信子はこの話を、例の如く極めて都合良く受け取って独自解釈からのトンデモ論を形成しそうなので補足しておくが、この話が正しいのはあくまでも「脳内」においてのみであり、実際の性愛体験に過剰に乗り出したり自らの身体を日常的に危険に晒したり粗末に扱っているかどうかとは全く別問題である。
海外の学生を対象とした「IQや専攻学科と性愛経験率」の統計調査によれば、男女共にIQが平均値から乖離すればするほどその交渉率が下がって行き、低IQだけでなく、高IQ者もその性交渉率は有意に少なくなっていることを付け加えておく必要があるだろう。学科別に見た場合では、理数系の学科で特にそのような傾向がみられた。

Picture-2-750736.png
Picture-1-720552.png



補足を終えたところで、やはり「勝ち組」への切符を手にしている東大男子などと「ぶつかることが多かった」と語る彼女の過去がどのように影響していようとも、あるいは本人が結果的に様々な理由で子供を作らない人生を選んだとしても、その対外的な主張は

「多くの女性達は子供を持ちたいと願うようだけど、妊娠出産は怖いし、私は子供を欲しいとは思わなかった。」
「生物学用語で言うところのアルファオスみたいな、モテる男が大嫌い。絶対に浮気をされたくないから、かっこいいかとか頭が良いかとかお金とか魅力的かどうかより、浮気をしないことや安心させてくれることの方が自分にとっては重要だし、そういうタイプの男性が好き。実際私の旦那さんは変わってるけど素敵な人。」


これで良いではないか。何故これを言えないのか。そして言えないからこそ

「違う、子供を持たずに生きることこそが近代的で正しい!」
「アルファオスが居るのではない。オスには浮気遺伝子を持ったダメオスと、そうじゃない私好みな優しいオスの二種類が居るだけだ!」

などの自己都合のみで形成されたエゴイスティックで独り善がりな自説と願望をまるで「科学」であるかのように喧伝するトンデモモンスターが出来上がってしまったのだろう。
実は彼女はこう見えて、「生物は生存と生殖のために生きている」と言ったこともあるくらいである。学問を修め、そのような、生命の根源的な在り方を知ってしまったからこそ、自らの生き方に得体の知れない強烈なコンプレックスを抱えているのかもしれない。
だけど、これもまた「そもそも論」になるわけだが、生物というのはあくまで、今回の例で言うなら「観測者から見れば生存と生殖が存在意義かの様に振る舞う」生物が環境に適応して偶然生き残ったに過ぎず、そこに本質的な意義や意味はない。少なくともそれは科学の範疇ではない。
物理学や生物学や医学についてどれだけ現代の最先端理論を学ぼうが、「生命の存在意義」などという根源的なものが分かるわけはない。もし私の邪推が正しいのなら、彼女の勘違いと思い込みによる精神的自滅と自己正当化のために練り上げた嘘の喧伝は非常に残念な愚行である。
とはいえ最近ではシンギュラリティなどのワードが注目されており、彼女もこれを受けて「生殖すら要らなくなる」と言い始めているが、そのような考え方自体に私は全く反対する気がない。


だけれどもちろんハッピーエンドはあり得ない。自己正当化のためだけに世間に平気で嘘を喧伝するなんてとんでもないことだ。そして、既に明らかなように彼女が意図的な捏造を繰り返している理由は存在意義云々だけでは絶対に説明出来ない。まだもう少しだけ続けよう。彼女の「ハーレム」や「アルファオス」のような概念に対する露骨な嫌悪と攻撃性、そして(おとなしく弱い男を従えているであろう)逆ハーレムや浮気女性への賞賛。
この世界観って何か見覚えがないだろうか?そう、これはまさしく、既に言及した「オタサーの姫」だ。オタサーの姫?そう揶揄されている女性科学者が居なかっただろうか。まさしく小保方晴子である。私はこの二人は、表現型の可塑性はあれど、実質ほぼ同型の地雷だと見ている。
むしろ中野信子の方がより世俗的で、凡庸で、女性誌的で、恋愛コラムニスト的で、悪い意味で理屈っぽく、言葉通りの意味で退屈で飽きるほど見かけた思考パターンの持ち主に見える。

彼女は「サワコの朝」上で自分が「変わっていた」エピソードとして、先生から「どうして女の子と喋らないんだ」と注意されたエピソードを嬉しそうに披露していたが、何のことはない。彼女がオタサーの姫的資質を備えていたのだと考えれば全く不思議ではない。
その後東大男子たちと全くうまく行かなかったのに、自称サバサバ系女子が「男の方が気が合う」みたいなことを嬉しそうに言うようなことをやっていても、寒いだけでなく知性や感受性はそもそもそちら側ですらない。意地悪な言い方をすれば、オタサーの姫よろしくやはり雑魚にしか相手にされなかったのだ(だからこそ逆恨みで「勝ち組男性」を執拗なまでに攻撃しているのだろうからこう揶揄されるのは自業自得である)。

前置きをしたとはいえ、いよいよただの不毛な個人攻撃になりつつあるので、この記事を書くにあたって触れておく必要があり、私の邪推についての説明を省けるだけでなく別の角度から分かりやすく表出でき、彼女の持論を見ていると思い出す「とあるブログの記事」を引用してみたいと思う。
このブログのタイトルは「ひきこもり女子いろいろえっち」で、紹介文に「20代ひきこもり非正規系女子のつまんないぼやき。とてもダメな人が書いてます。」と書いてあることなどから確かにいろいろと窺えるものはあるが、後に「低学歴の世界」として話題になった記事である。
記事では著者が通っていたであろう超低偏差値高校でDQNデブ男を頂点として形成されていた「ハーレム」についての赤裸々で衝撃的な記述と、そのような世界からの脱出について綴られている。この女性が書いている記事の内容は中野信子がどこからか引用してきた仮説を一部裏付けるものであり、と同時に中野信子の考え方を説明するものでもある。

私もハーレムにいれられそうになって、それ拒絶してにげまわったほうの女子だけど、フツーの「モテてる」っていうのと違うから。

でも、脅されてる、っていうのも違う。

そのハーレムデブは家もDQNで、べつにお金持ちってわけでもない。

男子はほかにたくさんいたし、ハーレムデブよりぜんぜんカッコいい男子のほうが多いのに、ハーレムデブのとりまきになる女子って、なんでか女子の中でも可愛い子が多かった。

別にドラッグ絡みとかってのじゃないし。

フツーにモテるような女子たちが、ほかの女子ととりあうとかじゃなくて、そのハーレムデブを共有してた。

そういう女子たちの心理って私とかほかの友達はわからなかったけど、なんか異様だった。



まさに、これだ。
前述の「ダメ男理論(またはその研究)」は、確かにこの事例について説明可能だろう。実際にこういう事例もあるし、女性(しかも上位の?)は「本質的に繁殖力が強い」ような個体に惹かれる本能的傾向があるのかもしれない。
しかしだからといって、これら断片的な研究結果や事例と、中野信子式男性分類法である「世界にはこのようなデブハーレム男と、優柔不断男の二種類しか居ない」なんてトンデモ理論には何も関係がないことは言うまでもない。
以下、ブログの彼女の発想や価値観の象徴的な部分を中略しながら引用していく。

私はこういう世界で学生やってたから、ちゃんとしたまともな学校って知らない。
次郎君とかリセット君とかアシモス君とか、私の学校にはぜったいいなかった優秀な世界の人たち。
こういうの、エリートっていうの?


(中略)

高校の時にハーレムなんてあって、それをまわりの大人が知っても放置してたのは、今ならそれ「異常」って思う。
でも、高校の時はそのハーレムを作ってるデブの親も、ハーレムに入ってる女子の親も、それを大問題にしなかった。


(中略)

「低学歴の世界」って言葉は、すごいうまくいいあらわした言葉だと思った。
でもそこに属してるのは、低学歴の子供たちだけじゃないから。
「低学歴の大人」や「子供を低学歴にする大人」が作ってる世界に育った子供たちが低学歴になる。
常識をおしえてもらえなかった子供たちが、その子供たちだけの常識作る。

それで、この「低学歴の世界」を、そうじゃない違う世界と切り離さないで、って思った。
(特定のブログの人にじゃなくて、不特定多数に向けて、です)
どこかでパイプ繋げて。
それじゃないと、いつまでも、ちゃんとした世界に入れなくて、この世界に取り残される人がたくさんいる気がした。


ニュアンスが伝わらなければ全文を読めば分かる通り、ここでいう「低学歴の世界」というのは、「○○君とか○○君とか○○君とか~」などのくだりが象徴するように、「ハーレムがある世界」(この記事は大して長い文章ではないが、「ハーレム」という単語が16回も出てくる)を指していると言っても過言ではないだろう(もちろんそれだけを意味したものではない)。
この文章を読めば、彼女が「低学歴の世界」と「ハーレム」とを強く関連付けていることは一見して明らかであり、またはそれを「象徴」として糾弾する意図があるのはほぼ自明なことのように思える。もし形成されていたのが逆ハーレムなら、憶測に過ぎないがきっとこのような書き方はしなかっただろう。

いずれにせよ、個人的な体験のみから普遍的な法則や全体を定義することは出来ない。そして彼女が使った「嫌いな属性」や「低い価値を持つ属性」の中にこそ「自分の嫌いな世界観」が存在しているのだというレトリック、これは中野信子の手法と極めてよく似ている。
「低偏差値高校にハーレムがあったから、ハーレムは低学歴の世界特有の現象だ(その証拠にエリート界隈には○○君や○○君や○○君が居る)」という論法は、中野信子の「マイルドヤンキーがポンポン子供を産んでるから、子供を作るのは田舎特有の現象だ(その証拠に大都市エリートは家族を作らなくても生きていける)」とそっくりである。
ということは、結局このブログの彼女は仮にこのままの方向性で歩を進めていってもせいぜいオタサーの姫止まりで、完全に舐められている「○○君達」は対等な相手ではないから都合良くキープしつつ(もしくは既に見透かされていて逆に都合良く利用され)、「エリート界隈は素敵な男がいっぱい!」と乗り込んで行ったが最後、本当に魅力的な異性とはすぐ喧嘩になったり言い負かされて相手にされず、誰かがやっているように「勝ち組男はクソ!!」と(遠回しに)言うようになるのがオチなのだろう。

既にその構造は説明したが、この著者の解釈や誘導を作為的な物と見なした場合、前述した中野信子式「大都市エリートの誤謬」と同じように、現実はむしろ真逆だろう。特に哺乳類動物の世界にあっては上層こそハーレムであり、ならば下層には必然的に逆ハーレムが形成されるのが恋愛市場の摂理で、人間界もそれは変わらないことは既に述べた。
東京大学などの高偏差値大学における男性の割合が高いのは事実だろうが、恋愛や結婚というのは同じ偏差値を持つ者同士で行われるわけではない(もしそうなら高偏差値のエリート男性ほど婚姻率が低くなるはずであるが、実際には真逆である)
この図のように、エリート女子はさておき、婚活市場が「エリート男子の売り手市場」であることは年収と未婚率にまつわる統計からも明白な事実である。あるいはそういう意味では、実はハーレムから逆ハーレム世界へ移行したブログの著者は「自由恋愛市場」であるインターネットを通じて、むしろ「(自他ともに認める)底辺の自分に相応しい本来のカーストや男女世界」に戻ったとすら言えるだろう。

年収未婚②unmarrige-income-30later.jpg


話が多少逸れたが、要するに中野信子が言いたいことも突き詰めればこのブログ著者が言っているようなことなのだ。
一見無関係に見えるが、その論理構成、恣意的な解釈の手法、背後にある価値観や思考回路など、ゼロベースで眺めてみると似通っている部分は非常に多い。このブログ記事の著者が持っている世界観は、中野信子が持っているものと非常に近い。そしてそれは別に驚くことではない。既に述べたように、彼女達のような女性は沢山居る(だから「凡庸」と形容しているのである)。

それに、もしかすると人々はこのブログ著者の語り口や想像される出自などから彼女を軽視しているかもしれないが、自らの意見を発信する場所としてはてなダイアリーを選び、敬語やまともな言葉遣いだって出来るだろうにあえてこのような口調(「それじゃないと」はやりすぎである)でいくつもの長文記事を書き、コミュニティ内で適切な交流を図って男達とよろしくやっているのである。恨み節ばかりな女性誌の恋愛コラムニストと同等以上の知能はあるだろう。
まあ著者の素性はさておき、属性や辿った道は違えど、明らかに、この二者の恋愛観や病理は分かりやすく同根である。要するに、オタサーの姫だ。むしろ「違い」があるとするならば、オタサー姫仲間としては小保方晴子の方が、中野信子とは「違う」と言えるだろう。
何故なら中野信子は結局、小保方晴子のように「エリート男性達の輪に君臨するオタサーの姫最終形態」には決してなれなかったからだ。東大工学部へ行き、大学院にまで進学し博士まで取ったが、現在は同類の女性達と慰め合い男達の文句を言うのが関の山である。所詮、悪女としても二流以下なのである。

よって、組織を振り回し自殺者まで出したという点では、詐欺師・悪女・嘘つき及びオタサーの姫最終形態としての魅力や魔力は、中野信子より小保方晴子の方が遥かに上回っていたということになるだろう。
真理を追い求める科学者としての質やレベルは、コピペ(引用)と捏造をセットにする辺りまで似ていて、ほぼ同程度であろうか(真面目に言うと中野信子はとにかく思考回路がかなり凡庸(ある一定の界隈で非常によく見られる)で、しかも主観や願望によって客観的事実を捻じ曲げる致命的な認知の癖があるので研究者としては不適格で小保方よりセンスが無さそうだ)。
小銭を稼ぐためにちょこまかと立ち回る小狡さは、『あの日』の売り上げや今後の小保方氏の出方によって変わってくるだろう。
どちらがより優れた『姫』なのかは明らかだが、どちらがより優れた『商売人』なのかについては今後も注目である。

まとめに入る前に、そういえば、中野信子が好んで唱える説にもう一つ奇妙なものがあった。それは「熟女ブーム」が来(てい)るというものだ。
彼女によれば、母親の高齢出産として生まれて来た人間は(馴染みのある母親が比較的老いていることもあり)熟女好きになるという研究結果があり、現在は高齢出産の傾向にあるのでブームが来るとのことだが
その割に、何故か彼女は常に若々しく見えるウィッグ(要するにカツラ)を付けている。

ウィッグを付けている理由を問われると「(金髪にしていて)科学者に見えないから」などと弁明していたが、染めすぎて傷み、ウィッグを外すと突然老け込んで見える彼女の姿を見ると、科学者云々ではなくもっと分かりやすい理由がありそうである。
気休めではなく本気で「熟女ブーム」を信じているなら、カツラを被ってまで見苦しく若作りすることをやめてからでないと、説得力に欠ける。

20140923-00036130-playboyz-000-view.jpg

a2waMFO.jpg


= 終わりに =

読み飛ばしても良いと書いたからといって少々暴走が過ぎてしまったが、客観的かつ中立的に記述すべき部分は(一部テレビメディアでのみでの発言を除き)ソースもなるべく全て提示し矛盾点や不審点も極めて明快に列挙したつもりだ。
東京大学は、東大医学博士の権威を悪用・濫用し、人々を唖然とさせる自らのご都合主義的な人生観や恋愛観を肯定するためだけに意図的に歪めた非科学的な主張を繰り返すなどという、母校や博士号や科学界の信用を毀損するだけでなく、倫理的に見ても弁解の余地のないほど明らかな不公正さを招いている極めて悪質で犯罪的な風説の流布と扇動を繰り返す彼女の博士論文を今一度精査してみた方が良いのではないか。

最後に、実は私がこのような記事を執筆した理由はもう一つある。それは、世の中には中野信子のような発想をしている女性が沢山居るという事実について再度体系的かつ抽象的に整理して示す必要性を感じたからだ。この手の問題が文字通りの「オタサー」で収まればいいのだが、まさに理研の小保方晴子であったり、司法試験問題の漏洩であったり、時として日本の中枢部にまで癌細胞が浸食することもある。
これら「地雷」とでも形容すべき存在やその周辺で起こる爆発現象は、日本社会や様々なコミュニティに深刻な悪影響を及ぼすリスクがあることを明確に示しており、私はこの手の問題について私なりに再三警告をしてきたつもりであったが、その意味や重要性を理解されることはあまりなかった。
しかし今回、小保方晴子に象徴される、分かりやすく致命的な問題が起きたことで、ようやく言っている意味を理解する者が増え始めつつあると実感している。(「オタサーの姫」という言葉がこれだけ広まっていることもその分かりやすい証拠である)
私は理研のような組織でこのような問題が起きる可能性については常に憂いていたものだが、逆に言えば私が再三彼女の価値観や発想を「凡庸」だと形容しているように、このような例は(類似概念があっという間に広まるほどには)極めてありふれた、氷山の一角であると考えているし、私はその近辺や属するコミュニティからこの手の輩を徹底的に排除している。

では一体何故このような問題が起きるのか、それは一言で言えば日本において同性や異性との適切なコミュニケーションを取る方法が教育されていないからであろう。この辺りについての細かい議論は、既に述べた社会学者の宮台真司氏も多くのアイデアを提唱しているのでそちらを参照されたい。
いずれにせよ彼女達は男女の信頼関係を毀損し、社会を損なわせているという強い危惧や思いがあり、(自らの考えをまとめる上でも)いずれは何らかの形で文章にしようと思っていた。当然、このような存在をのさばらせている男性達の低い知性や感受性に関しても残念の一言であり、むしろ「教育」が必要なのは男達の方であると言えるかもしれない。

ところで、私は聖人君子でも活動家でもない。それは、私がこの長文を発表する場として匿名のブログを選んだことからも明らかである。
それでもここには確かな「理」があると自負しているし、またここまで読めば、彼女の言動が看過出来ないほどアンフェアで、と同時にそれはこのようなまとまった形で示されれば言い訳の余地がないほど完全に論理破綻を起こし、また彼女は人格的にも重大な問題を抱えていることは明白であるように思う。
しばらくは静観していたが、最近では月5000円の会員制有料ラウンジなども始めた様子で、どうやら彼女の勢いは増していく一方なので良いタイミングだと思い記事としてまとめた。つまり、中野信子個人への糾弾はもちろんのことだが、これはこのような存在に振り回される外交下手の稚拙なる日本社会全体に対する警鐘でもある。

とはいえ私は、彼女の言説によって何の利益も不利益も被っていないため、この記事を投稿する以上の働きかけをすることはしない。つまり今後も彼女は、既に破綻を指摘されているあらゆる主張や、新たな詭弁を弄し続けるだろう。
ネットの片隅で既にこれだけの文量・論理性によって誤りも意図も明白も何もかもが見透かされている主張を、気付かれてはいまいと思って延々続ける滑稽な様を眺めるのもなかなかに面白いではないか。
スポンサーサイト

Category: 未分類

Comments (5) | Trackbacks (0) | トップへ戻る

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。